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JaTTS研修会 オーストラリアの特別支援教育について

2016年10月29日、JaTTS研修会を開催しました。

今回は以前乗馬セラピーの講演・ワークショップをしてくださった
ケリー・ジョンストン氏をオーストラリアからお招きし、
オーストラリアの特別支援教育についてお話しいただきました。

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まず、オーストラリアの特別支援教育の定義や歴史などを、
日本と比較しながら説明いただきました。

そして、障害児への教育の基本として、
どのような児童であっても教育を受ける権利があり、
そして教育の楽しみを得るべきであるとお話がありました。

この、楽しみは教育を受ける側だけでなく、
教育を提供する側も得るべきものであるという言葉が印象的でした。
日常の中で、ついつい私たちは楽しむことを忘れ、
一生懸命になりすぎてしまったり、
出来ないことばかりに目を向けてしまったりしがちです。
改めて、自分がまず楽しむという姿勢の大切さに気付かされました。

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また、オーストラリアでは「どのようにそして誰が就学先を決めていくのか」、
決めた後には「学校側は児童の教育に環境を整え、
すべてのバリアが無いように学校側が必ず努力しなければならない」、
「統合学校の児童生徒は、障害児を積極的に理解することを教えられる」
等のお話をお聞きし、
日本の特別支援教育の枠組みは大差なくても、
受け入れる側、携わる側の心構えが大きく違うのだと感じました。

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そして、最後に『Focus on positive self image』(前向きな自分像への焦点)
というメッセージをいただきました。
日本では、自己主張無く、従順な子がいわゆる良い子とされますが、
オーストラリアではポジティブに自己主張ができる子を目指すというお言葉は
胸に刺さりました。

ポジティブを教えるには教える側が常にポジティブでなければならないというお話も、
当たり前のようでなかなか難しくて忘れがちであることだと反省。

この、『positive self image』という言葉によい意味で衝撃を受けた方が今回研究会ではとても多く、
終了後のアンケートにもポジティブな気持ちを忘れずに子供と接していきたい
といった意見がたくさん寄せられました。
とても前向きな気持ちで終了をむかえた研究会でした。

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ポジティブ、ポジティブと心の中で唱えながら、帰宅。
夫と留守番をしていた末っ子に「ただいま~、いい子にしてた~?」
といつものように言ってしまった自分。
私が思い描く「いい子」って・・・。
他人に「迷惑をかけない」ではなく「役に立て」。
最近読んだ本の受け売りですが、
否定形ではなくこちらも前向きに子どもに教えていきたいと反省したばかり。
仕事モードのときだけでは、やはり上辺。
普段の思考からポジティブになっていけるよう、日々心がけていきたいと思います。

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2015年度総会・特別講演会・YG会が開催されました

2015年5月9日、JaTTS総会および心理・言語・アニマル部会の研修会が行われました。

司会 車塚信子氏         会長 北村直人氏        副会長 横山章光氏      
2-1 司会 車塚信子氏 2-2 会長 北村直人氏 2-6 横山章光氏 

副会長 津田 望氏        事務局長 東 敦子氏
3-8 副会長 津田 望氏  2-3 事務局長 東 敦子氏


のぞみワークショップ 庭野陽子氏  
1-4 のぞみワークショップ 庭野陽子氏

 ワークショップのハーブティー
1-1 ワークショップハーブティー 1-3 ワークショップハーブティー 1-2 ワークショップハーブティー
おいしいハーブティーをいただきました!


研修会のテーマは、「『人の心をゆたかにするセラピーとは』 あざらし型ロボット『パロ』のセラピー効果」についてでした。

「パロ」は、「メンタルコミットロボット」として開発され、ギネスブック(2002年)に「世界でもっともセラピー効果があるロボット」として認定されています。外見はタテゴトアザラシの赤ちゃんを模しており、重さは約2キロ、重みがあるために抱っこした時にぬいぐるみよりも手ごたえが感じられます。人口羽毛で覆われているため、心地よい手触りです。

2-4 パロ

人が動物と触れ合うことによる心理的効果(楽しみや安らぎなど)・生理的効果(ストレスの軽減など)・社会的な効果(コミュニケーションの活性化など)を得ることなどを目的として「アニマルセラピー」がこれまで行われてきましたが、一方で動物を媒介とした感染症、アレルギーや噛みつき、飼育や管理の手間などの理由によりアニマルセラピーの実施が難しい場合に、動物型ロボットが利用できるのではないかと考えられ、現在日本だけでなくスウェーデン、イタリア、フランス、アメリカなどの医療・福祉施設でもパロを用いたセラピーの研究が行われているそうです。

販売者である大和ハウス工業の石渡淳氏が、「『アニマルセラピー』と『ロボットセラピー』とを比較すれば、セラピー効果が高いのは、もちろん本物の動物で行うアニマルセラピーなのですが」と前置きされてから、パロの機能やセラピー効果などについて説明してくださいました。

2-5 石渡 淳氏

パロには多数のセンサーが内蔵されており、人間の声かけや抱っこに反応して、動物のように声を出したり動いたりします。抱っこすると尻尾を振るなど、感情表現のような反応を示します。他にもまぶたや首、前後の足が、さまざまな組み合わせで動きます。また人工知能によりことばを学習し、反応も変化していきます。例えば、パロにポジティブなことばをかけると、返事をしたり尻尾を動かしたりして「喜び」ますが、一方でネガティブなことばをかけ続けていると、だんだんふてくされているような態度になるそうです。「では、ニコニコ笑ってネガティブなことばを言ったら?」と質問した人がいました。結果は、、、? 声音などよりもことばそのものに反応して、ネガティブな反応になるのだそうです。

石渡氏からは、何事に対しても意欲がなく発話もほとんど見られなかった認知症の高齢者が、パロに対しては自発的なかかわり(なでるなど)が見られ、また発語も増えた、などの症例の紹介がありました。
他にも自閉症やダウン症の子どものセラピーにも効果をあげているそうです。

パロの実際の有用性や効果はどうなのでしょうか? 
JaTTS ・YG(ワイワイガヤガヤ)会では、ロボットやロボットセラピーに対するさまざまな意見が出ました。

3-1 YG会Aグループ 3-2 YG会Aグループ2 
3-3 YG会Bグループ 3-4 YG会Cグループ


意見として多かったのは、アニマルセラピーを行えない入院中の人、抵抗力の弱い人、動物にアレルギーがある人にとっては有用だろう、というものでした。またアニマルセラピーの事前指導としてぬいぐるみを用いることがあるため、ロボットも同様に用いることができる、と述べた人もいました。

一方で保育者からは、日々子どもたちと保育者とで生きたやりとりをして生活する中では、ロボットの利用についてイメージが湧きにくい、保育という場になじまないという意見もありました。

また、セラピーということばからは精神的な癒しを得られることが連想されるが、「生き物でないロボットから、そのような「癒し」の効果はあるのだろうか」という問題提起もありました。

3-5 相馬渉子氏 3-6 竹之内孝明氏 3-7 御園生さおり氏 

動物についてもロボットであっても、具体的にどのようなセラピー効果があるのか、また日々技術が発展していく中でロボットにこれからどのようなことが可能になっていくのか、今後の研究に期待したいところです。

4 

2014年5月 総会・特別講演・YG会が開催されました

5月17日、帝京科学大学で14年度総会に併せて、特別講演としてアニマル部会主催の講演が行われました。

2-3 会場

今回の特別講演では、5月に開設されたばかりの成人施設『のぞみワークショップ』のご紹介として相馬施設長からお話を頂き、青年期・成人期以降に必要な力や成人施設に求められる役割について、津田理事長からお話を頂きました。

2-2 特別講演 相馬氏 2-1 特別講演 津田氏

その話の中で、青年期以降に充実した生活を送るためにはサバイバルスキルが必要との話がありました。その内容をうけ、その後のYG会では、サバイバルスキルを量る評価の作製が必要なのではといった意見や、成人施設での臨床の中では、話せる利用者様でも気持ちを伝えたり、情緒の安定を保ったりすることが難しく『コミュニケーションのアンバランスさ』の問題を特に感じる等、現場から見えてくるサバイバルスキルが挙げられました。

4 YG会 A1 4 YG会 A2

私は、小児の療育施設に勤めており、つい『認知・言語・運動の各能力向上の目標』の為に、設定された手順に沿った課題を行ってしまいますが、将来の生活の為には、青年期以降の指導としては、もっと突発的な事が起こる『非構造化』された活動を取り入れ、それを解決していく、受け入れていくよう支援する事が必要なのだと感じました。今回のJattsは、日々の臨床を、振り返る良い機会となりました。(文責:早川薫 のぞみ発達クリニック)

2013年 アニマル部会(ケリーさん来日)

11月9日、成田みどりの馬牧場で行われた「乗馬セラピーワークショップ」に参加し、豪州NSW州RDA前会長であるケリー・ジョンストン氏をお招きして、“乗馬しないホースセラピー・馬から受ける本当の癒しとは”というサブタイトルのとおり、最新のオーストラリアのホースセラピーを受けてきました。
1-3ケリーさん講義 6-4外で講義 
午前の講義内容は、「乗馬しないホースセラピーを実際にどのように行っているのか」、そして、午後からの実技に向けて、「馬とはどのような動物なのか」、「馬のことを学ぶということはどのようなことなのか」等についてでした。
虐待やネグレクトを受けてトラウマを持っており暴行や破壊行動等がある子どもたちに、乗馬しないホースセラピーを行うことで、“自信”“責任”“信用”を回復していくのだということを知りました。馬は非捕食動物で常に安全性を求める動物です。馬のことについて学ぶことにより人間社会の中での安全性を学び、そして、馬との信頼感が生まれることで親や他者との信頼関係を回復することができるようになるのだそうです。
午後は実技で、馬を5分間黙って観察することで何を感じたか、また、馬への挨拶、馬に触れる(撫でる)、ありがとうのハグをすることでどのような生理的・身体的変化があったか等のディスカッションをしました。
参加されたみなさんは、いろいろな言葉で感じたことを表現されていました。
DVC00165.jpg DSCF1446.jpg DSCF1431.jpg DSCF1439.jpg
6-2外で講義 5-8馬場 DVC00179.jpg けす8

馬に癒され、馬の魅力を感じられた貴重な時間を過ごされたのではないでしょうか。
私も自分自身が感じたことを忘れないようにし、今後、子どもたちに「乗馬しないホースセラピー」を活かしていきたいと思いました。
(乗馬セラピーインストラクター 堀内由貴子)

2013年6月22日、アニマル部会

6月22日、東京大学農学部 中島董一郎記念ホールで行われたアニマル部会に参加しました。
今回は、HARs(ヒトと動物の関係学会)との共催で、イスラエルよりアローン・ワッサーマン博士をお招きして、『イスラエルのアニマルセラピー』についての講演をして頂きました。

s6アローン・ワッサーマン氏 s5参加者

アーロン氏は、神経心理学者であり、リハビリ臨床心理士でもあり、動物介在セラピーを行っていらっしゃいます。講演の内容は、前半が動物介在セラピーの理論や治療過程に関してで、後半はアーロン氏が実際に行われたケースのお話でした。
1月のJATTSアニマル部会『イスラエル視察から学ぶアニマルセラピー』にも参加し、イスラエルの国、その物の雰囲気や歴史、生活や病院、学校、老健等の施設にどのように動物が存在しているのか、多くの写真を見て、お話を聞いていたので、今回のアーロン氏のお話もイメージを持って聞くことができました。
ケース発表では、犬が、セラピー導入において場の雰囲気やクライエントの防衛に対してどの様に影響したか、セラピーの過程で、クライエントとセラピストと犬の三者の関係がどの様に変化したか、どの様なセラピー効果があったかを、経過を追ってお話して下さったので、普段、アニマルセラピーに関わる機会がない私も、大変理解しやすく、動物介在療法の力に感動致しました。
直接、アニマルを用いなくても、感情や相手との関係性の変化等、今回学んだ事を今後の指導に繋げていけたらと思います。
(言語聴覚士:早川)
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